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透析器(ダイアライザー)のお話

【執筆者】
臨床工学科
科長
越後 秀生
皆さま、こんにちは。今回は血液透析で使用する透析器=ダイアライザーの構造について簡単にご説明いたします。
現在、日本国内で使用されているダイアライザーはほとんどが中空糸型という形の物です。中空糸型とは下の図のように、筒状のハウジングの中に透析膜を細いストロー状に加工したものを約1万本束ねて入れたものです。中空糸1本は髪の毛のように細いです。ちなみに直径は約200~300μmです。
このストロー状の中空糸の中を血液が流れ、外側を透析液が流れるのですが、中空糸には加工によってできた横穴がたくさんあり、血液中の毒素や老廃物、余分な物質などをこの穴から透析液のほうに引っ張り出して捨てます。透析患者さまは多くが無尿ですから、この穴から余分な水分も引っぱることになります。
一昔前までは、この穴はとても小さく、抜ける毒素や老廃物も小さい物ばかりでした。しかし長く透析をしている患者さまの中に合併症が出てきました。その代表的なものが手根管症候群などの透析アミロイドーシスと言われるものです。この病気を引き起こす原因物質が β2-ミクログロブリンといって穴の小さなダイアライザーでは抜くことができない大きさだったので、この物質を抜くために穴の大きなダイアライザーが開発されました。
また、初めは材料のほとんどが自然界にあるセルロース(綿花)でしたが、最近は合成高分子膜が各種開発され、種類がとても多くなりました。その結果、以前に比べて患者さまに合わせた選択がしやすくなってきています。






