グローバルメニュー

各コンテンツへのメニュー

  1. トップページ
  2. 病院の紹介
  3. はつらつ健康情報誌"PEACE"

新年明けましておめでとうございます


【執筆者】
医療法人 平成会
八戸平和病院 院長 
濱田 和一郎

福島原発事故は地域住民から生活を根こそぎ奪い、今もって復興行政は遅々として進まず、被曝・風評被害など地域産業に甚大な問題を生じ、収束の目処が立っておりません。自然を甘く見た文明の発達がたどる結末を感じます。以前、地球上の人類を、人間に発生する腫瘍細胞に置き換えて考えたことがあります。悪性の腫瘍は増殖して宿主である人間を死に到らしめます。同じように人類は地球を潰すまで文明を求め続けるのか。地球を怒らせない人間の生き方は無いのだろうか。自然の中では想定内の限度などあるはずもなく、人間はもっともっと謙虚に生きるべきと思い知らされます。最近はマスコミからの原発情報はずいぶんと少なくなりましたが、原発内では今も戦い続けているに違いありません。新たな危機が生まれないことを祈ります。

混沌とした政治・経済情勢の中、震災の救済、沖縄米軍基地、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)、消費税他、今年も難題が山積み、内憂外患にうまりそうです。

昨年は3.11大震災津波により、東北太平洋側一帯が壊滅的な打撃を受け、重く尾を引いています。八戸地区も内陸部では被害が少なかったものの、沿岸部は大波に襲われ、多くの方が浸水、流されたりで、死の恐怖を感じたと云います。病院建屋は今回の大揺れにもよく耐えてくれましたが、三陸沖地震で一度大きく揉まれているだけに一瞬にしろかなりの不安がよぎったことは確かです。
その後は県内一斉の停電です。24時間稼動している病院は一時も休むことは許されず、頻発する余震の中、細々とした非常電源を頼りにスタッフ一同、夜を徹しての戦いが始まります。ラジオの地震情報に耳を傾け、こんな状況がいつまで続くのかと思いつつ夜が明けていくのが今も脳裏に焼きついて離れません。
停電解除後も余震が続くために診療は大幅に制限され、交通網分断による薬品・医療材料が不足し、一時は在庫が底をつく事態も危惧され、トラックを借りて物資調達に出かけようかと思うくらいに深刻な状況でした。

今後予想される消費税率の増加は直接的に医療機関の経営を大きく圧迫するのは必至です。地域医療を守る身として、税の内容を再検討して頂きたいものです。

TPP参加は日本医師会が憂慮するように、皆保険制度を持つ世界に誇る日本の医療の崩壊を招くのかもしれません。TPP問題については政治の現場でも意見が両極に割れており、いわんや情報を持たない国民は唯々迷います。今こそ日本の政治が将来に向けて最良の道を選択することを期待します。

これからも八戸平和病院は職員一丸となって皆様の診療・健康維持に努めてまいります。至らないことには遠慮なく御意見下さるようお願いいたします。
本年も皆様が健康でありますようにお祈りします。