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MRIの「音」について

13年間稼働した装置に別れを告げ、今年5月、最新のMRI装置が導入されました。新しい撮影技術が搭載され、画質も向上しています。
しかしながら、昔から変わっていないところもあります。それは「音」です。むしろ、うるさくなっているかもしれません。患者さんからも、「この音はもっと静かにならないの?」とか、「この音は何の音なの?」という声がよく聞かれます。そこで今回は、このMRIの「音」についてお話ししたいと思います。

MRIは磁場(磁石の力)を利用して体の断面を撮影しています。検査時には、この磁場の強さや向きを変動させながら撮影を行う必要があります。このとき、MRI装置内部にある「傾斜磁場コイル」という部分に電流が流れることで、装置が振動し「音」が発生します。スピーカーと同じ原理です。そして、より高度な撮影技術を使うためには大電流を流す必要があり、それに伴い振動が大きくなり、「音」も大きくなります。

最近では、撮影時の「音」を抑える静音化技術も登場していますが、撮影時間の延長や画質の低下、高度な撮影には使えない、などのデメリットも多く、全ての検査に使用するのは難しいのが現状です。これに関しては、MRI装置メーカーのこれからのがんばりに期待するしかありません。当院ではMRI検査時には、患者さんに耳栓やヘッドホンを使用して頂くことで、騒音軽減に努めています。

このように「音」に関しては、まだまだ発展途上ですが、これから先、さらに静音化技術が進歩して「音」の無いMRIが誕生するかもしれません。撮影技術も日々進歩しています。
私達、診療放射線技師も、患者さんの声を聞き、より診断価値の高い画像を提供できるよう精進していきたいと思います。

【執筆者】
放射線科 佐々木 正俊