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身体拘束廃止に向けた取り組み

皆様は身体拘束という言葉をご存じでしょうか。治療に必要な点滴や経管栄養のチューブなどを抜くような危険行為がないように、一時的にミトンや抑制帯を使用して行動を制限することです。
以前、当病棟では、危険行為の予防のために一時的にミトンや抑制帯を使用していました。拘束は、生命・安全の確保のために、最終手段として必要最小限に行うことを基準としています。危険行為があると判断した場合には、医師の指示により患者様・ご家族に説明し実施していますが、受ける患者様はもちろん、ご家族にも精神的負担があると考えますし、拘束を行う医療者側も日々葛藤していました。

そこで、「身体拘束ゼロ」への取り組みとして看護師がミトンや抑制帯をつける疑似体験を行いました。両手が蒸す感じがして不快、つけると取りたくなるなどの感想があり、短時間でしたがミトンや抑制帯をつけた時の気持ちを体験でき、看護師全員が「拘束をしない」という決意を新たにしました。
患者様に危険と思われる行為があった時は、その行為を行う理由や原因を探り、除去する対策を医師やリハビリスタッフ、薬剤師など多職種で考えます。例えば点滴時間をできるだけ短くする、または夜間は行わない、チューブが気にならないように衣服などを工夫する、リハビリ時間を調整する、などです。
また、ベッド上だけで過ごすことのないように起きる、食べる、排泄する、清潔にする、活動する、など基本的なケアに注目し、生活リズムを整えるために、車イスで食事をとったり、トイレで排泄できるよう促したり、日中体操をする時間をもうけたりしています。

その結果、患者様の活動時間が増え、食事を口から食べる患者様がほとんどになりました。身体拘束は減少し、今年の1月には「身体拘束ゼロ」になりました。
これからも、患者様の立場になり、生活をみつめ、みまもりできるよう看護していきたいと思います。

【執筆者】
看護部 3階東病棟 課長 中川原 舞子