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技師との会話はムダ話?

レントゲン室に入ると技師から「今日はどうされましたか?」「どのあたりが痛みますか?」「今日は○○の写真を撮りますね」など話しかけられることはありませんか? 事前に撮影する部位が分かっているのにあえて尋ねる場合があります。なぜでしょうか? それは技師として十分な情報を医師に提供するために、皆様との会話が必要になるからです。

例えば肋骨の撮影を行うとします。肋骨は前、横、後ろに加え、上下など、痛みの箇所によって撮影方法が微妙に異なります。撮影の教科書というのはありますが、これには基本の撮影しか載っておらず、会話から得た情報をもとにアレンジを加えて撮影しています。この時に患者様からの訴えを無視して撮影すると、場合によっては骨折などの情報が得られにくい画像が出来上がってしまいます。しかし、患者様との会話から情報を得ることで、より適切な検査法を選ぶことができ、診断に必要なより良い情報の提供につながります。

また、私たちレントゲン室には、医師から「○○を撮影してください」という情報しか来ません。たしかにそれだけでも撮影は可能ですが、さらに患者様と会話をすることで、どういう状況でケガ(または症状が発生)をしたのかを理解することができます。そして、患者様から伺った情報と、医師からの撮影の指示を比べることで、なぜその検査を行うべきなのかが分かり、両者との間に疑問がある場合は医師に確認をとり、場合によっては撮影内容の変更や追加を提案することもあります。

私たち診療放射線技師にとって、正しく理解して撮影を行うことは、間違いを減らし、患者様の被ばく量を減らすとともに、医師への適切な情報提供につながるので、患者様の側も病院側も双方どちらにも利益が発生するとても良い結果になるのです。

ですので、これからも私たちとの会話に少しだけでもお付き合いください。よろしくお願いします。

【執筆者】
放射線科 浦前 良平