グローバルメニュー

各コンテンツへのメニュー

  1. トップページ
  2. 病院の紹介
  3. はつらつ健康情報誌"PEACE"

排尿ケアについて

皆さんは「コンチネンスケア」という言葉を聞いたことがありますか? 排泄が正常に行える状態を表す言葉を英語で「Continence(コンチネンス)」と言います。排泄は食事、睡眠などと同じく生きていく上で必要な行動のひとつで、自尊心や羞恥心が伴うものです。コンチネンスケアとは尊厳を守りながら、その人らしい排泄ができるようにケアしていくことです。

排泄が正常の状態というのは、ただ単に漏れや失禁がないということではありません。尿意や便意を感じ、トイレの場所を認識し自分でトイレへ移動することができ、ズボンや下着を脱ぎ、便器へ排泄ができ、後始末ができる、そういった一連のトイレ動作を含みます。当たり前に感じることですが、疾患により動作の制限や痛み、その他の様々な要因で、できなくなることは珍しくないのです。

当院では今年度より排尿ケアチームを立ち上げました。排尿トラブルをもつ患者様に対し、医師、看護師、リハビリスタッフがその患者様に関わり、排尿自立に向け支援をします。私もそのチームで活動を行っています。
7月に介入したケースでは、残尿が多く、1日数回の導尿の対応が必要でしたが、薬物療法や病棟看護師の排尿状態の観察、トイレ誘導、排尿動作の自立のためのリハビリなどで残尿が減り、導尿回数を減らすことができました。患者様からは「こんなに良くなるなんて思ってなかった、よかった」というお言葉をいただきました。今回のケースでは、患者様ご自身が良くなりたいという気持ちを強くお持ちでした。その上で、チームのケアが功を奏し、排尿トラブルが改善し、患者様が喜んでくださったことをなにより嬉しく思います。

今後も排尿ケアチームは多職種と連携し、排尿の自立を目指し支援する活動を続けていきたいと思います。排泄に関するお悩みがありましたら、お気軽にご相談くだされば幸いです。

【執筆者】
看護部 2階病棟 高橋 李加子