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明けましておめでとうございます~15年を振り返り 整形外科治療の変遷~

早いもので私が八戸平和病院へ赴任してから15年が経過しました。股関節、膝関節の人工関節置換術をメインとして開始、現在まで、人工股関節置換術1094例、人工膝関節置換術394例を経験しました。また、コロナ禍においても手術を減らすことなく例年通りの診療ができました。病院スタッフの協力があってのことと感謝しております。
手術機械、技術も15年間で進歩し、より成績が良く、合併症も少なくなっています。その他の整形外科治療もこの間に進歩しました。現在の治療に採用している事を紹介したいと思います。

【1】新しい鎮痛薬
今までとは作用機序のことなる薬が変形性関節症にも適応となりました。手術困難な方でもだいぶ疼痛コントロールができるようになりました。

【2】新しい骨粗鬆症治療薬
人工関節手術を受けた方は落ち着いても年に1回は経過観察いたします。その際、骨密度も測定いたしますが、徐々に低下する方も出てきました。骨粗鬆症治療薬はカルシウムが骨から逃げないようにする薬が主体でしたが、最近では骨を新しく作る注射剤が登場し骨を強くすることが可能になってきました。骨を強くし骨折の予防にも。転ばぬ先の杖とも言えると思います。

【3】再生医療
PRP多血小板血漿(本人の血から血小板の多い成分を抽出したもの)を変形した膝に注入することにより軟骨の再生を促す治療を導入いたしました。現在まで50例経験し良好な結果が得られています。

さて、コロナ禍において整形外科医の私も発熱外来、ワクチン問診を行いました。まったく経験したことのない分野でしたので最初は戸惑いました。今後も整形外科領域のみならず医療全体の進歩に遅れをとらないよう気を引きしめて精進していきたいと思います。

【執筆者】
整形外科 藤井 一晃