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看護師特定行為研修 第1期生開講式

現代、超高齢化社会に向けて、チーム医療のキーパーソンとなる看護師を育成するため、2015年に看護師特定行為研修制度が発足されました。
看護師特定行為とは、診療の補助であり、看護師が行う医療行為のうち、手順書にそって実践的な理解力・思考力および判断力・高度かつ専門的な知識・技能が特に必要と定められた38行為のことを言います。

当院では2021年から育成を進め、現在6名が研修を修了し特定行為を実践しており、昨年度の看護師特定行為実施件数は355件と年々増えています。内容としては、気管カニューレ交換や中心静脈栄養カテーテルの抜去、動脈血液ガス分析や感染に関わる抗菌の変更など行っています。

この度、当院では厚生労働省から特定行為研修指定研修機関として認定を受け、4月7日に開講いたしました。
行為内容は、当院の特性を活かして「呼吸器(長期呼吸器療法にかかわるもの)関連」の定期的気管カニューレ交換、「栄養に係るカテーテル関連」の中心静脈カテーテル管理、「透析関連」の血液透析器又は血液透析濾過装置設定および調整、「術中麻酔管理領域パッケージ」の術中麻酔管理をしながら周術期リスクマネジメントを行う4つの区分行為を学びます。

看護師特定行為のメリットとして、実際私自身が研修修了者で感じていることは、臨床推論を学んだことで医師との協働が以前よりしやすくなり、医師の指示を待たずにタイムリーに患者へケアを実施できていることです。
今回指導者の一人として、育成に関わることになりました。不慣れではありますが、研修生がスキルアップし自信をもって特定行為を実施できるよう、研修指導医や他指導者と力を合わせて講義、実習を行っていきたいと思います。

【執筆者】

看護部 3階西病棟 課長 留目 由紀子