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臨床工学技士について

臨床工学技士という職種をご存じでしょうか。「心電図とかとる人?」とよく言われますが、そちらは臨床検査技師で別の職種となります。

私たち臨床工学技士は、医学と工学の知識を併せ持ち、医師の指示の下に生命維持管理装置の操作および保守管理を行う医療機器の専門医療職種です。1987年に制定され、まだ歴史は浅いですが幅広い分野で従事しています。
施設によりますが業務内容としては、人工心肺、呼吸治療、血液浄化、心血管カテーテル、ペースメーカー、集中治療室、医療機器管理などがあります。

未だ収束していないコロナウイルスが流行し始め、ニュースなどで様々な情報が流れる中、「エクモ」という言葉を聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。エクモは体外式膜型人工肺といって、重症肺炎により人工呼吸器を使用しても十分に酸素を取り込むことができないほど肺がダメージを受けている場合に使用されます。その機械を使用する際にも臨床工学技士が活躍していました。

当院では臨床工学技士11名が在籍しています。業務としては、人工呼吸器の操作・管理。透析室において治療の準備や透析開始から終了時までの処置、透析に関わる機械の操作、メンテナンス、管理。消化器内視鏡室において胃、大腸の検査・治療の補助、カメラの洗浄消毒。輸液ポンプ、シリンジポンプ、除細動器など様々な医療機器の保守点検を行っています。

まだまだ世間での認知度は低いですが、医療技術の進歩に伴って医療機器は高度化しており、医療現場における臨床工学技士の需要は増加しています。

 

【執筆者】
臨床工学科 臨床工学技士 赤牛 梨乃